06.junio.09 生と死.

 病院に勤務して,早2ヶ月が経過しました.
 老健に比べて,「死」が近いと感じる今日この頃です.
 そして今日も,お一人….
 担当していた患者さん(…あえて,おばあさまと呼ばせてください)です.
 おばあさまは,本当に快活で話が大好きでした.
 先週末,病状が不安定なためにリハ中止となり,訪室する日々でした.
 今週になり,突然急変.
 毎日訪室し,声をかけさせていただいていたのですが,その眼と口が開かれることなく,苦悶の表情があるのみ.
 そして今朝.
 業務開始一番で訪室したところ,ベンチが用意されており,担当看護師さんによれば「そろそろかもね…」.
 御家族も集まり始めていたため,一言挨拶させていただき,いつものように声をかけようとしたら…下顎呼吸が始まっていました.
 終わりが近づいていることを感じた瞬間でした.
 御家族へ一礼し,退室.

 おばあさまのことが気になりつつも,どうしようもなく,どうにもならない現実がありました.

 そして,約2時間後.
 エレベーターに乗ってきた葬儀業者.
 予感が的中していないことを祈りつつ,でも,頭では理解している自分もいて….
 朝の看護師さんに確認したら,「ん,午前中に,ね…長いことお疲れ様でした.」と泪を眼いっぱいためながら言われました.

 長くない,全然長くない.たかだか2ヶ月足らず.しかも,作業療法で関わったのは回数にして20回あるかないか.
 調子が悪いといえば訪室して,冗談のやりとりを続けていただけ.
 なんも,してない.お疲れ様なことはなにも.
 
 何ができたか,できなかったか,じゃないこともよくわかっています.
 人生の大先輩である人々に,何をできるわけではありません.
 でも…突然そこにあった命が消えてしまって,次の瞬間には,別の患者さんが横たわっている.
 このことに,まだついていけない自分がいます.

 そんな午前中でしたが,担当している患者さんが今日,誕生日を迎えられまして,お祝いをしました.
 前々日から看護師さんに確認をして,「水分禁だから,ワイン(患者さんが飲みたかったのね.)はダメだけど,ゼリーくらいなら良いよ」とのことで,ワイン色したグレープゼリーでお祝い.
 土曜で空いているOT室には,患者さんとスタッフの歌う「Happy birthday」が流れました.
 この患者さんも,1週間前まではベッドサイドでの実施のみで,安静臥床の日々でした.
 ダメかも…と言われたこともありましたが,見事復活!
 そして,今日,喜寿のお祝い.
 本当におめでとうございました.

 亡くなられたおばあさま,短い間でしたが,楽しい時間をありがとうございました.
 そして,お誕生日を迎えられた患者さん,これからもよろしくお願いします.
 

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